3回にわたり四柱推命の官殺、印、財の話をしましたが、最後に食傷について書かせて頂きます*1。
食傷は官殺、印、財と同様に通変の1つで、日干を中心に考えた時に日干が相生する干となります。
具体的には以下のとおりです。
日干が甲・乙の場合、丙・丁が食傷
日干が丙・丁の場合、戊・己が食傷
日干が戊・己の場合、庚・辛が食傷
日干が庚・辛の場合、壬・癸が食傷
日干が壬・癸の場合、甲・乙が食傷
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この食傷は日干が相生するという視点から自ら生み出すことを表しますので、意思を発言する、おしゃべり、行動するなどの象意があります。したがって日干に隣接する月干、時干、日支蔵干に隣接する方は以上の事象が出てきます。
上記の方は日干丁で月干に戊と日支蔵干に己があるため食傷が隣接することとなります。食傷が2干ありますのでその事象が強く、実際に行動的でおしゃべりな方です。
しかし、大運や流年も含めて食傷があり過ぎますと行動することや発言することが負担になり暗くなります。
上記の方は知人(50代女性)ですが、月干と日支蔵干、そして時干が比劫のため時支蔵干にも食傷が隣接してますので、四柱八字の時点で食傷があり過ぎます。その上、大運でも生まれてから34歳の大運まで食傷が巡りその度合いが強くなります。この方は幼い頃に両親が離婚され母親と暮らしてましたが貧乏でご苦労され、高校卒業後も非正規での仕事を転々とされて散々だったそうです。34歳にご結婚されて状況は改善され人並みになったとおっしゃってました。
この方は私が会った頃は控え目で大人しい方でしたが知識があることや興味あることになると口数が急に増えます。現在は大運が落ち着いているから口数が増えているのだと思われます。
集中的な通変の記事はこれで以上となりますが、 通変の事象が少しでも掴めたらと思います。
少し先ですが、四柱推命〔集中講座〕講座の募集を開始しました。
*1:比劫は事象として取らないため