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四柱推命や西洋占星術、紫微斗数、インド占星術等の出生時間を使用する占い*1では、その他に出生都道府県が必要となります。
(逆に出生時間を使用しない算命学や九星気学等の占いでは出生都道府県は不要です。)
なぜ出生都道府県が必要かというと正確な出生時間を算出するためです。
正確な出生時間を算出するには、まず国内時差を確認します。
時間は経度15度あたりに1時間の時差があり*2、世界各国の標準時は経度が15の倍数の都市に合わせています。
日本では東経135度にあたる兵庫県明石市を標準時としています。
そして日本各地の正確な時間は兵庫県明石市から何度経度が離れているかで決定いたします。
上記は国内時差図で、明石市より東でしたら標準時よりプラスとなり、西でしたら標準時よりマイナスとなります。
例えば東京はプラス19分、福岡ですとマイナス18分となります。
※図の見やすさの関係で沖縄県が表記されていませんが、那覇市はマイナス29分、石垣市はマイナス43分となります。
次に出生都道府県と関係ありませんが正確な出生時間を算出するにはもう1つ、太陽均時差を確認します。
この太陽均時差は採用していない占術家が比較的多くいらっしゃいますが時間に影響を与えるものですので決して無視できません。
太陽均時差は簡単に申し上げますと地球が太陽に近づいたら自転や公転*が速くなり、逆に太陽から離れたら自転や公転*が遅くなることです。自転が速くなれば時間がプラスになり、自転が遅くなれば時間がマイナスになります。
上記は太陽均時差表で、時期によって変わります。
例えば、2月中旬ですとマイナス14分、逆に10月下旬ですとプラス16分となります。
このように占い師から出生都道府県を尋ねられるのは正確な出生時間を算出するためであり、そのためには国内時差と太陽均時差の2つを確認しないとならない、ということです。
これらが確認取れることにより、正確な四柱八字(命式)、ホロスコープ、命盤等が出ますので、命占の鑑定を依頼される際にはこれらを認識して頂けるとよろしいかと思います。
*太陽均時差で太陽の近遠で速遅するのは自転だけでなく公転による作用もあるとのことでした。(2/9)