四柱推命の通変の１つに官殺があります。
官殺とは日干を相剋する干を表します。
日干を中心に考えた場合は日干が相剋される干が官殺となります。
具体的には以下のとおりです。
日干が甲・乙の場合、庚・辛が官殺
日干が丙・丁の場合、壬・癸が官殺
日干が戊・己の場合、甲・乙が官殺
日干が庚・辛の場合、丙・丁が官殺
日干が壬・癸の場合、戊・己が官殺
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この官殺は日干が相剋されるという視点から自分を抑えますので、控え目な言動、我慢強い、責任感などの象意があります。したがって日干に隣接する月干、時干、日支蔵干に隣接する方は以上の事象が出てきます。
上記の方は日干甲で時干と日支蔵干に庚があるため官殺が隣接することとなります。官殺が２干ありますのでその事象が強く実際に責任感の強い方です。
かつての四柱推命では地位や名誉を得るためには官殺が必要とされていました。しかし、官殺があるからと言って全て地位や名誉に繋がるわけではなく、大運や流年も含めてあり過ぎると却って強いプレッシャーを感じ自暴自棄や現実逃避をします。
上記の方はある分野で有名な方ですが、その分野以外の仕事を多く抱え多忙を極めた時に精神的な問題が発生しその後薬物事件で逮捕されました。仕事に対する責任感やプレッシャーから薬物に手を染めたらしく、四柱八字で日干に官殺が隣接していないものの大運と流年に各２干ずつ計４干も官殺が巡ってきますと流石にどんな方でも現実逃避をしたくなるでしょう（それでも薬物に手を出してはいけませんが）。
