私の四柱推命の先生であります小山内彰先生が新刊『基礎から最高峰を目指す四柱推命の本(「五行と通変の調和」の新視点)』を出版されることになりました。
http://www.shihei.com/shihei/formmail/p_book_index.html
新視点について私が発言したある事柄がきっかけで発見されたそうでして、文中に私の名前を入れてくださいました。
電子書籍版は既に発売していますが、紙の本は2月に入ってからの発送になるそうです。
今回は四柱推命コラム「隣の通変だけで判断できる『外向性』『内向性』」についてです。
過去の四柱推命コラムは以下のとおりです。
四柱推命から見た味の好み(2015年4月14日)
四柱推命から見た身体の弱い部位(2015年4月20日)
四柱推命コラム 「KY」か「空気がよめるか」(2016年2月15日)
まず通変とは、生まれた日の干(日干)と他の干との関わりで生み出されるもので、比劫、食傷、財、官殺、印の5つがあります。
そのうち今回は比劫を除いた食傷、財、官殺、印の4つで判断します。
通変
この通変のうち、『外向性』を表すものは食傷と財、『内向性』を表すものは官殺と印です。
上図を見ますと、食傷と財は矢印が日干から外側に向いているのに対し、官殺と印は矢印が日干(内側)に向かっています。これらが性格に影響いたします。
『外向性』とは一言で言うとアウトドア派で、行動的で外出することが多く交友関係が広い方です。
『内向性』とは一言で言うとインドア派で、家にいることが好きで交際範囲が狭く深い方です。
どちらがいいということは決してありません。
次に「隣」についてですが、これは四柱八字*1の日干に隣接する月干、日支蔵干、時干のことで、以下のとおりです。
*四柱推命では上下(干支)とも右から年・月・日・時間の順で表しています。
四柱八字は小山内先生のサイトにある干支と暦の計算データ(PC対応・スマホ対応)をご覧頂ければわかります。
しかし、このサイトでは通変が表記されませんので、日干と隣接する干(月干、日支蔵干、時干)との関係は以下のとおりとなります。
日干が甲・乙の場合
丙・丁(食傷)・戊・己(財)が隣接すると『外向性』
庚・辛(官殺)・壬・癸(印)が隣接すると『内向性』日干が丙・丁の場合
戊・己(食傷)・庚・辛(財)が隣接すると『外向性』
壬・癸(官殺)・甲・乙(印)が隣接すると『内向性』日干が戊・己の場合
庚・辛(食傷)・壬・癸(財)が隣接すると『外向性』
甲・乙(官殺)・丙・丁(印)が隣接すると『内向性』日干が庚・辛の場合
壬・癸(食傷)・甲・乙(財)が隣接すると『外向性』
丙・丁(官殺)・戊・己(印)が隣接すると『内向性』日干が壬・癸の場合
甲・乙(食傷)・丙・丁(財)が隣接すると『外向性』
戊・己(官殺)・庚・辛(印)が隣接すると『内向性』
1 外向きの例
上記の場合、日干が甲で日支蔵干と時干に丁(食傷)、月干に己(財)が隣接しますので『外向性』となります。
2 内向きの例
上記の場合、日干が壬で日支蔵干に戊(官殺)、月干に庚(印)、時干に辛(印)が隣接しますので『内向性』となります。
上記2例のように『外向性』『内向性』が分かりやすければ良いのですが、そうでない四柱八字の方も結構いますので、その場合は日干と隣接する干(月干、日支蔵干、時干)のうちに数が多い干であったり、陰干(乙、丁、己、辛、癸)よりも陽干(甲、丙、戊、庚、壬)の方を強く見たりします。
3 数の多い干の例
上記の場合、日干が己で時干に『外向性』を表す庚(食傷)が1干隣接していますが、月干に乙(官殺)、日支蔵干に丙(印)と『内向性』を表す干が2干隣接していますので、どちらかというと『内向性』が強いと判断します。
4 陽干を強く見る例
上記の場合、日干が庚で月干は辛(比劫)ですので『外向性』『内向性』に関わらず、時干に『外向性』を表す癸(食傷)、日支蔵干に『内向性』を表す戊(印)が隣接しています。癸は陰干ですが戊は陽干ですのでやや『内向性』が高いと判断します。
しかし、このような場合はバランスが取れていると判断した方が良いでしょう。
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*1:生まれた年・月・日・時間の十干と十二支のこと