ある受講生の占例です。
その方が帯状疱疹に罹り治療をしているが「完治するか」というテーマで断易を立てられました。
用神は官鬼です。
官鬼は二爻の卯と上爻の寅にあります。
二爻の卯は退神はあるものの月併し日辰から相生され長生し、上爻の寅は月建から比和し日辰から日辰から合起しますので共に力があります。
官鬼に力がある=病気が根強い ですので状況は悪化に向かう可能性が高いと通常では判断致します。
しかし、その受講生は腰に激痛があって検査して判明したらしいのですが、その後1ヶ月経って痛みが軽くなり現在は生活に支障がないそうです。
それではなぜこのような卦が出たのでしょうか。
帯状疱疹はウィルス性の病気で日本人の成人の9割はこのウィルスを持っており、免疫力が低下すると発症するそうです(帯状疱疹.jpより抜粋)。
そうしますと、帯状疱疹は「完治しない」ということになります。
「完治しない」病気を「完治するか」と立ててもハードルがかなり高くほぼ不可能な状況になりますので、たとえ症状が無い状況であるにも関わらず官鬼に力があっても不応卦な訳ではなくむしろ的確に表していることになります。
話は変わりますが、近頃新型コロナウィルスの問題がいつ終息するかを占った結果をSNSやブログ等でお見かけしますが、終息がどの定義で捉えるかによって時期が変わりますし、吉凶的要素も定義をしっかりしないと見誤るでしょう。
また、社会全般を漠然と出しても判断しづらい結果しか出ないでしょう。これについても定義をしっかりすることが重要となります。
これらは断易だけに限らず他の占いにも当てはまると思われますのでご留意されてください。