私見ではありますが、断易(五行易)においては社会占を占うことが難しいと思っています。しかも占者の関わりが薄い事柄を占うと全く的はずれな卦が出るため、私はある時から社会占を行わないように致しました(また、悪かった場合に対策を立てようがありませんし)。
しかし、占者なりご相談者が社会的な出来事に関わる場合には、「その方がその出来事に関わりどうなるか」の成り行きとなるため、間接的に社会的な出来事が見えて来ることが多いです。
4月中旬にここ数年複数回ご相談頂いている方が、6月から東京オリンピックの通訳の仕事依頼が入ったけど受けて良いか、というご相談でした。
この方は日本人ではありますが長年英語圏に在住しており、前職も企業で通訳・翻訳をされてました。したがって来場者のガイド的な通訳ではなく運営関係の通訳業務でした。
そこで断易で出してみたところ以下のとおりでした。
この卦では主となる用神を官鬼としました。
官鬼とした理由は下記六親図から考え、仕事は我(兄弟の位置にある)から相剋される関係で好き嫌い関係なく与えられる(もしくはやらされる)ものだからです。
六親図
卦の中で官鬼はご相談者を表す世爻と同じ位置にあり日辰の酉から相生されています。
したがって、この仕事とは縁がありそうですし、多少忙しいでしょうが充分こなせる範囲で良さそうですので受けて良いと判断しました。
するとご相談者から以下のことをご質問されました。
「オリンピックは予定通り開催されるんですか?」
4月頃はまだオリンピックの開催が不透明で、開催反対を掲げている方が多くおり中止されるのではないかと囁かれた時期でありました。
しかし、オリンピックに関わる仕事を占って仕事を与えられるのだから、開催されると考えるのが断易の占断的には自然ですので中止や延期の可能性は低いとお答えしました((開催される!と言い切れないところが私の気の小ささです💦。
そして結果としまして、東京オリンピックは現在開催されています。
このように社会的な出来事に関われば断易の卦は的確に出してくれます。