お陰様でここのところ忙しくさせて頂いてまして、やっと占例を書けるようになりました。
(前回の占例は断易占例 帯状疱疹は「完治するか」でした。)
さて、今回は『月建』と『日辰』の違いについて触れさせて頂きます。
以下の占例について断易を学習された方はどのように判断されますでしょうか。
占例A
占例B
テーマは『知人の希望占』で、用神は当事者から依頼がなく占者との関係から応爻となります。
ちなみに、占例Aは受講生がお持ちになった例ですが、占例Bは説明用に作りました。
占例Aは月建から合し日辰から冲、簡単に言うと月建から強まり日辰から弱まる。
占例Bは月建から破れ日辰から合、簡単に言うと月建から弱まり日辰から強まる。
大昔に教わった先生は月建からプラスで日辰からマイナス(占例Bは逆)なのでプラマイゼロのようなことを言ってましたが決してそのようにはなりません。
また、ある流派では月建からの合は取らない流派がございますが、今はそれを置いといてください。
この結論としましては、
占例Aはつまるところ希望が叶わないが、占例Bは本人の状況により希望が叶う、ということになります。
なぜこのようになるかは、月建と日辰は用神に対する役割が明らかに違うからです。
確かに月建と日辰は同じ十二支であり、用神や他爻の十二支に与える力量は同じです(この力量に差を付けている流派がございますが、例え差を付けたとしても判断に大きな違いは出ません)。しかし、力量が同じであれば判断に違いは出ないはずであり、役割が違うからこそ判断が変わります。
私も数年前まではこの違いをハッキリ区別できていませんでしたが、現在は役割の違いが明らかになったことで上記占例だけでなく占断において幅が広がりました。
この違いについては断易[五行易]講座の3、4回目あたりでご説明していますが考え方としましては、以下のことを整理すれば理由が出てくると思われます。
・なぜ月建には旺相休囚あるのに日辰にはないか*1。
・なぜ月建には合起や合住がないのに日辰があるか。
・なぜ月建からの冲は破と言い日辰からの冲はそのまま冲と言うか。
・なぜ月建からは空亡を出さないのに日辰から空亡を出すか。
・なぜ月建に対して十二運を取らないのに日辰に対して十二運を取るか。
今月25日(土)15時から開催します!
その他お知らせ
*1:当アカデミーでは旺相休囚という言葉では説明していませんが一般的に使用している教室が多いです