今年に入ってからですが、なぜか鑑定で「KY」な四柱推命を拝見する率が高くなりました。
「KY」とは空気が読めない方のことで、知恵蔵によると2006年頃から女子高生言葉として使われ始め、今では一般的に使われつつあります。
さて、四柱推命では、「空気を読む」能力は通変の『財』に該当します。
『財』の基本的作用は「自分が置かれた状況や環境を察知する能力」のことで、まさに空気を読む事を表しています。
逆に「KY」な方はこの『財』がない方になります。
確認の仕方は、四柱八字内にある日干に隣接する月干・日支蔵干・ 時干に『財』があるかどうか、そして大運に『財』かあるかどうかで観ていきます。
(但し、日支蔵干と時干に比劫(日干と同じ五行の干)がある場合は時支蔵干も観ます。)
四柱八字、大運の両方に『財』がなければ「KY」ということになります。
四柱八字と大運を確認するには、干支と暦の計算データ(PC対応・スマホ対応)をご利用ください。
干支と暦の計算データ
具体的に『財』がどれに当てはまるかと言いますと、以下のとおりになります。
日干が甲または乙の場合、『財』は戊と己になります。
日干が丙または丁の場合、『財』は庚と辛になります。
日干が戊または己の場合、『財』は壬と癸になります。
日干が庚または辛の場合、『財』は甲と乙になります。
日干が壬または癸の場合、『財』は丙と丁になります。
例1
日干が己で『財』にあたる壬が日支蔵干にあるため「空気が読める方」となります。
例2
日干が甲で『財』にあたる戊が月干にあるため「空気が読める方」となります。
例3
日干が辛で『財』にあたる乙が時干にあるため「空気が読める方」となります。
例4
日干が辛で月干、日支蔵干、時干に『財』にあたる甲または乙がないが、
日支蔵干ならびに時干に比劫の辛があり、しかも時支蔵干に乙があるため「空気が読める方」となります。
例5
日干が壬で月干、日支蔵干、時干に『財』にあたる丙または丁がないが、大運で29歳より蔵干に丁が出始めその後の大運で天干と蔵干に丙・丁が続くため、29歳までは「KY」だが29歳より「空気が読める方」となります。
例6
日干が辛で月干、日支蔵干、時干に『財』にあたる甲または乙がなく、大運でも巡らないため「KY」な方となります。
なお、「KY」な方の名誉挽回の為に申し上げますが、
「KY」な方は「空気が読めない」と同時に「思ったことが口に出る」方です。
「思ったことが口に出る」ということは正直者で人によっては信用のおける方がほとんどです。
逆に『財』が強い方は「空気を読む」のは良いのですが、言葉に裏表があり言ってることと気持ちが伴わず却って信用のおけない方になってしまう恐れがありますので、
「KY」と「空気を読む」のは一長一短
と思ってください。
ご案内
気学〔傾斜法+卜占法〕講座(第4日曜コース)は途中入講できます。
(終了分は補講致します)