E S S 占術アカデミーブログ

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断易コラム 『断易における年筮の見方』

先日ひさしぶりに当ブログのアクセス解析を見ましたところ、

 

「年筮」

「年筮 やり方」

 

という検索ワードでブログを見てくださった方々が数日で増加していました。

これはブログ記事内で「年筮」というワードに引っかかっただけでして、「年筮の見方」を書いた訳ではありませんでしたので、せっかくですので『断易における年筮の見方』について書かせて頂きます。

 

まず年筮とは1年の状況を易で占うことを指し示していまして、冬至にこれから1年どうなるかを占うのが易を使用される方々には風習となっています。*1

 

 

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断易における年筮のポイント

1.年筮を立てる(占う)日は冬至である必要はない。

 断易は三伝(太歳・月建・日辰)を使用しますので、冬至でなくても干支の影響により判断が可能です。もちろん冬至でも構いませんが、仕事等で落ち着いて卦を立てられないのでしたらむしろ落ち着く時に立てた方がよろしいと思います。

2.年筮では「太歳」からの判断を入れる。

 流派によりますが、私が知る限り一般的には通常の占断においては月建と日辰で判断しますが、年筮においては太歳を判断に入れます。
 なお、来年庚子歳の「子」からの影響は立春からとなり、それまでは本年己亥歳の「亥」からの影響となります。

 

3.最初に「総合的な状況」を立ててから知りたい状況を立てる。

 年筮では強く気になることがあったとしても、まずは1年の「総合的な状況」を立ててから気になることの状況を別に立てます。「総合的な状況」の中に気になることの状況が出ていることは多々ありますが、気になることは別に立てた方が明確に出ます。

 

4.ご本人の状況や依頼された方の年筮は世爻を中心に判断する。
  ご本人以外で該当者から依頼されてない方の年筮は該当する六親で判断する。

 これは断易の基礎的なことではありますが、ご本人や依頼された方の年筮は世爻を中心に判断します。世爻に付く十二支が太歳・月建・日辰からの影響で吉凶判断し、世爻に付く六親で心情や状況を判断していきます。
 それに対し、ご本人以外で該当者から依頼されていない方の年筮は該当する六親で判断します。例えば、父や母のことでしたら父母、子供のことでしたら子孫、夫のことでしたら官鬼です。
(参考記事:占術の基本(断易・六親&四柱推命・通変編)



5.4で判断する爻以外の爻は4の爻にどう影響するかで判断する。

 これについては、例えばご本人や依頼された方の年筮の場合、世爻を相生したり合する爻は助けになることを表し、世爻を相剋したり冲する爻は自分にとって邪魔になったり障害になることを表します。

 

 

以上により年筮を判断していけば、断易の基礎知識がある方でしたら状況がある程度読めると思われます。年筮が良ければ奢らず邁進し、逆に悪ければ慎重に行動すれば大難を小難にできるでしょう。

 
ちなみに断易(五行易)講座受講生の方々は授業で年筮を立てておりますが、それ以外の方々の年筮会の予定はございません。しかし、ご希望がございましたら開催致しますのでお問合せフォーム よりお申し付けください。

 

 

 

 

その他お知らせ

 

*1:もちろん年筮を立てない方もいらっしゃいますが